YOU ARE NEXT ユー・アー・ネクスト (原題:Sneekweek)

「YOU ARE NEXT ユー・アー・ネクスト」

YOU ARE NEXT ユー・アー・ネクスト [DVD]

 

製作年2016
製作国オランダ
ジャンルホラー/スリラー
メレルカロリーン・スプーア
ティムフェリー・ドゥーデンス
ボリスヨルド・ノッター
リサホリー・ブロート
タイスイェル・デ・ヨンク

 

あらすじ

大学を卒業したメレルは、バカンスを過ごすため同じ寮に暮らしていた仲間たち男女6人でリゾートにやって来た。宿泊する貸別荘が思いがけず豪華で喜ぶ彼女たちだったが、いざ到着してみると誰がそこを手配したのかはっきりしない。細かいことは気にせず休暇を満喫する皆だったが、メレルはひとり悪夢にうなされる。実は、彼女たちはかつて新入生に過酷な入寮テストを課し、ひとりが命を落とした事実を隠蔽していたのだ……。

WOWOWオンライン

 

レビュー

邦題は「YOU ARE NEXT ユー・アー・ネクスト」となっているが原題は「Sneekweek」

よくわからなかったので調べてみたが、スネークウィークというのはどうやら

オランダのスネークという町で行われるウォータースポーツイベントのことのようだ。

日本語でネット検索してもヒット件数は少なく、日本における「Sneekweek」

知名度が無いことは明らかであるため、邦題を付けることになったのであろう。

しかし同じくホラー映画である「サプライズ」の原題も「YOU ARE NEXT」であるため、

若干ややこしくなりそうだ。

どうせなら別の邦題を考えてほしかった。

 

内容については過去の有名ホラー作品の定番ネタを

これでもかというほど盛り込んだような作品だ。

そのため、極端に悪いというわけではないものの、何かが良かったという点もほぼ無く、

オープニングからエンディングまで低空飛行を続けたような印象だ。

大学生達が明確な殺意は持っていないものの人を殺してしまい、

その場にいた仲間達が隠蔽工作をして成功。

そしてその後もその秘密を隠し通すが、ある日突然襲われ仲間達が次々と殺されてしまう、

といったシチュエーションは「ラストサマー」が一番に思い浮かぶだろう。

その他にも随所に観られる演出もホラー好きならば

安易に予想できてしまうような陳腐なシーンが多くあり退屈であった。

もはや様々なホラー映画からそのままパクっていると言っても過言ではないレベルなのである。

 

冒頭は大学の入寮テスト?として、氷の入ったプールに入り我慢比べをして、

最後まで残った人物を選ぶというテスト行う。そしてそのうちの一人が亡くなってしまう。

そしてその場にいる全員が隠蔽する選択を取り、事故扱いとなる。

ここでは途中で局部の大きさを測るなどの精神的な攻撃も行われており、

登場人物の大学生は例外なく卑劣な人間であることが開始早々に描かれてしまい、

登場人物に魅力が感じられなかった。かといって復讐を考えている側の登場人物に魅力があったとも言えない。

 

またスプラッターシーンも描写が甘く、特に斬新なものも無く、

ど派手な描写というわけでもなく、

ほとんど印象に残らないような中途半端なものであった。

殺人鬼側も凶器に工具を好んで使うが、トドメを差しきれていなかったり、

工具を使うポリシーがあるのかと思っていたが、

途中でナイフ?包丁?を使うなど理解できない面が多い。

そして最終的には冒頭であれだけ外道な印象付けをされた

主人公集団のうち2人は生き残ってしまうのである。

 

極めつけはラストシーンだ。冒頭で死なせてしまった大学生の母親の元へ、

生き残った主人公の1人の女性が謝罪に行くというシーンでエンディングを迎える。

謝罪中に一切返答が無いことを不審に思い顔を覗き込むと、

母親はなぜか目が真っ黒になっており、

いきなり大口を開けて「グワァー」と低い叫び声をあげる。

完全に意味不明である。

ここまでオカルト要素は皆無だったが、急に悪霊や悪魔が取り憑いたかのような描写。

(目が真っ黒、かつ異様に低い声から推測。)

何かのパクリかとも思ったが、唐突過ぎて何からパクったのかもわからない。

適当に観たホラー映画であったシーンをそのまま再現してしまったのであろう。

正直深読みも出来ないレベルだし、したくないレベルである。

 

細かいツッコミも多い。

大怪我を負ったキムがあっさり退院してしまったり、

犯人を棒で突くとあっさり気絶してしまったり、

額にネイルガンを打たれてもピンピンしていたり、

そもそも冒頭のシーンにあった、

低体温症での死亡を偽装などは出来ないのではないだろうか。(医学知識は皆無だが…)

 

良かった点はEDMと、別荘からの風景お色気シーンぐらいだろうか。

EDMは好きじゃなければ特に魅力となる事は無いだろう。

トウモロコシと思われる畑の風景は美しいのだが画面に映る頻度は低い。

セクシーなシーンは数が多いものの、クオリティはそれほど高くないため、

惹かれるようなシーンは少なく、とりあえず露出を多めにしたという印象が残る。

またホラー作品であるため当然といえば当然だが、

男性向けのセクシーシーンは多いものの、女性向けのシーンは少ない。

 

上映時間は113分となっている。

正直2時間近くもこの映画に時間を取られてしまったのは不快だ。

オランダでは大ヒットらしいが、本当ならオランダ人の感性を疑ってしまう。