NO EXIT/ノー・イグジット (原題:Crush the Skull)

「NO EXIT/ノー・イグジット」

 

あらすじ

ブレアはアジア系男性オリーとコンビを組み、留守の家を狙って盗みをする稼業を続けてきたが、そろそろ足を洗いたいと考えていた。そんな彼女に、やはり犯罪者である兄コナーから、ある豪邸に忍び込もうという提案が届き、彼女は最後の仕事として引き受ける。コナーが仲間のライリーと忍び込もうと決めた豪邸に、彼らとブレアたちは忍び込むが、彼らの前に屋敷の家主である殺人鬼に監禁されていたという女性ビビアンが現われ……。

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ジャンル

サスペンス/ミステリー

出演
役名出演者名
ブレアケイティ・サヴォイ
オリークリス・ディン
コナークリス・レィーデル
ライリーティム・チョウ
ビビアンローレン・リーダー
殺人犯ウォルター・マイケル・ボスト

レビュー

まずこの映画はジャンルとしてはサスペンスやミステリーという括りになってはいるものの、コメディ要素がやや入ってくる。
ベースとしてはサスペンスやミステリー、サイコホラーっぽいのだが、所々に笑わせようとする演出を入れてくるといった感じだ。
そして肝心のストーリーなのだが、シチュエーションとしては映画「ドントブリーズ」と似ている。

しかし公開されたのはこちらの映画の方がやや早いのでパクリというわけではない。
シチュエーションこそ似ているものの、「ドントブリーズ」はホラー・サスペンス・スリラーを突き詰めている作品となっており、
こちらはコメディと両立させているので全くの別物となっているため、単純な比較ができるものではない。
なので恐すぎるのはダメ!という人やコメディ好きはそれなりに観れる作品なのではないだろうか。
個人的には所々に入るコメディのセンスが合わなかったので、そこまでの満足感はあまり無かった。
唯一笑えたのは中盤でブレアが警察へ通報する際に「私は白人よ!」と主張した所は人種差別を皮肉っていて面白かった。

 

画面の揺れ・ズームについて

鑑賞中は何より最初に気になってしまったのが、臨場感を出すための演出なのだろうと思われるが、全編を通して常に画面の揺れが発生している。
それ自体は良いのだが、常に揺れてばかりか揺れ幅もそこそこ大きく、そこに加えて揺れながらのズームイン、ズームアウトも組み合わせてくるものだから、
目が疲れてしまい、人によっては若干酔ってしまうのではないだろうか。
ズームに関してはもう1つ気になる部分があった。
それは喋っている登場人物へのズームイン・アウトである。これは自分には理解できない。
どちらかというと序盤で多く描かれていた、決めゼリフ的な所でキュッとズームインするシーンは特にチープ感が満載であった。

 

ビビアンについて

ストーリー展開として冒頭に親子が監禁されたと思われるシーンが入る。母親は子供を守ろうとして無残にも刺されてしまう。
子供についての描写は無く、ラストシーンでその女の子がビビアンであることが明かされる。
ビビアンについてはそれだけなのである。バックボーンが描かれることもなく取って付けたようなシーンがあるだけ。

確かに殺人鬼の異常性といったものを付け加えるのには役立っているが、エンドロール前では異常性を強化するには既に手遅れ、
育てる過程での異常さをほのめかすシーンなどを随所に追加したり、他の監禁された被害者について描写するべきである。
せっかく用意した設定ならば、もっと上手く使って幅を出した方がよかったのではないだろうか。

 

地下扉の貧弱さ

また、脱出しようとオリーが地下の扉に体当たりするシーンなどがあるが、
その会った瞬間の衝撃で若干たわんでしまっているのを見ると、簡単に蹴破れそうだなと感じてしまった。
軽くても良いのだが、もう少し重く硬そうに見えるように作ってほしかった。

 

コメディだったなら

上記までに書いたような事はコメディ全開で作ってくれればそこまで気にならなかったのかもしれないが、
ベースがホラー・サスペンスのような作りなのでどうしても少し気になってしまった。

 

タイトルについて

ラストのシーンでは「クラッシュ・ザ・スカル!」と叫び、原題が画面に表示され、ビビアンの幼少期時代の映像を経てエンドロールへと移行する。
ここで原題を使うのだから、タイトルは原題のままでも良かったのではないだろうかと思う。
しかし「NO EXIT」でも作品の内容としては合致するし、英語が使われていることもあり、調べるまでは「NO EXIT」が原題だと思っていた。
むしろ「NO EXIT」の方が観終わった後も特に違和感が無く、「CRUSH THE SKULL」の方が違和感が残る。原題も「NO EXIT」でも良かったのではと思う。
というか特にタイトルについての伏線等もなく、ラストシーンの「CRUSH THE SKULL」の一言のみでタイトルを付けたのは安直過ぎやしないだろうか。
自分は英語が得意ではないので、もしかしたらそれっぽい慣用句や何かと掛けた言葉なのかもしれないが…。

 

余談

余談ではあるが、主役のアジア系男性オリーの事は俳優名を確認するまではドラマ「HEROES」に出演するジェームズ・キーソン・リーだと思っていたが、
実際はクリス・ディンという俳優とのことで、どうやら違う俳優のようだ。

 

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